• 第15回医学開成会総会集合写真

2023年第16回医学開成会総会開催日程が決定いたしました。

第16回医学開成会総会の日程が決定いたしました。

1.開催日時:令和5年11月5日(日)10:30開場、11:00開会

2.会場:学士会館 210号室 東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5936
「神保町」駅徒歩1分 http://www.gakushikaikan.co.jp/access/

3.特別講演:黒木 登志夫先生(昭和29年卒)
タイトルは 『老衰死、在宅死、孤独死、安楽死』

4.参加費:1万円(年会費はありません)
*参加申込につきましては、下記より、お手続きください。

 

第16回医学開成会総会専用申込URL: 

https://ticket.lifemedicom.co.jp/event/2023/09/954d29207a5d9535b64464a6321db7e3ec871ad9.html

参加申込フォームから参加者の情報を入力し参加申し込みを行ってください。

埼玉県川越市から新しい救急の形を発信し続けております

さいたま市の心療内科です。思春期から働く人のメンタルヘルスまで様々な心の問題に寄り添ってまいります。
院長 谷口 和樹 平成6年卒

平成元年卒の八木橋朋之です。母の故郷である蕨市。
そこで40数年前に開業した父の診療所を引き継ぎました。

医学的に正しいこと、心に寄り添うことを心がけています。
理事長 道願慎次郎 平成8年卒

女性のあらゆるライフステージにおいて、トータルにサポートできる病院を目指しています。 理事長 窪谷潔 昭和59年卒

高志会グループは葛飾区、江東区、目黒区で地域医療に貢献しています。
理事長 丸山晴久 昭和59年卒 

柏市にある地域に根差したクリニックです。院長 志賀 元 昭和53年卒

桐和会グループは「あんしん」と「まごころ」をスローガンに、人に優しい真に頼れる医療とリハビリ・介護ケアを実践しています。

COVID-19に関する情報提供

医学開成会の会員様より、ご提供いただきました資料を掲載いたします。
掲載につきましては、会員様以外の不特定多数の方に閲覧され、拡散される事も想定される為、既にHP等でひろく公開されている情報やご提供いただきました会員様の承諾をいただいている情報のみ掲載をしております。

内閣官房のコロナ対策に関する有識者会議の意見書をご紹介します。

政府の新型コロナウイルスパンデミック対策に関する意見書

日本医師会COVID-19有識者会議のHPが立ち上がりました。

COVID19-JMA-medical-expert-meeting

日本医師会COVID-19有識者会議のHPを立ち上げました。
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/

発足2週間の超特急の仕事で、私自身もかなりエネルギーを注ぎました。
これから内容を充実していきますが、現時点でも参考になる情報がたくさんあります。
医学開成会の皆様にご利用いただければ幸いです。
皆様におかれましても、くれぐれもご自愛ください。

                            令和2年5月4日
                        有識者会議座長 永井良三

COVID-19のエビデンス・リストのご提供

医学会開成会の先生方へ

個人的に、COVID-19のエビデンス・リストを作成致しました。
共有致します。自由にお使い下さい。

                       昭和56年卒 古川俊治

COVID-19のエビデンス・リストはこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(47)』最新版

COVID-19 TK-File (47) 2023 年 5 月 16 日

今後は感染の小さな波(Wavelet)になり、病院が感染者で一杯になることもないだろう。現在の変異ウイルスは XBB.1.5 とXBB.1.16 が主流。病原性は低い。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(46)』

COVID-19 TK-File (46) 次世代ワクチンとワクチン接種スケジュール2023 年 2 月 10 日 

COVID が日本に入ってきて 3 年、mRNA ワクチンが実地に使われてから 2 年経ちました。
もし、ワクチンがなければ、何百万人の命が失われたことでしょう。しかし、感染に対する免疫がウイルスの進化に追いつかず、ブースターを繰り返し注射する必要に迫られました。
私も含めて、5 回注射した人も少なくないと思います。ほぼ 5 ヶ月に 1 回の頻度です。
COVID TK-File(46)では、第 8 波の分析に加えて、ワクチン接種プログラムと次世代ワクチンについて報告します。年に 1 度、毎年 9 月に注射するという案を FDA が諮問委員会に提案し、大筋合意されたということです。また次世代型のワクチン戦略を分かりやすい図で説明します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(45)』

COVID-19 TK-File (45) 2022年12月23日

 WHOによると、日本の1週間の感染者は世界の15%を占め、世界一だったということです。日本で流行しているのは、BA.5.2由来の3株で、欧米のBQ.1系統ではありません。ウイルスのゲノム情報がますます重要になってきましたのに、日本のゲノム解析は厚労省の縦割り行政のため、大学の研究者は手が出せない状況が続いています。国立感染研を中心に大学を含むコンソーシアムを作らないと、次のパンデミックにも遅れをとることになると、研究者は心配しています。問題点を分かりやすい図にまとめしました。
 インフルエンザの流行状況を調べました。アメリカでは、患者が増えているようですが、日本では患者はほとんど出ていません。みんなマスクをしているためでしょう。
 そのほか、東大医科研の河岡研究室からの報告、オミクロンは2021年8月にアフリカの10カ国で流行していたと言う研究をご紹介します。
 COVIDはいつ収まるのでしょうか。アメリカの感染症対策のリーダーであったFauciが大統領顧問と国立アレルギー感染症研究所所長を辞めるに当たってのインタービューです。
It Ain’t Over Till It’s Over… but It’s Never Over (終わるまで終わらない、
しかし、決して終わらない)。逐語訳をお届けします。インタービュー録音も聴けます。なお、ここでいう“It”はPandemicのことで、COVIDではありません。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(44)』

COVID-19 TK-File (44) 第8波はBA.5由来「変異株のスープ」

第7波は10/11に最低に達した後、確実に増加し始め、第8波に入ったようです。第8波の素性について、専門家がテレビでいろいろ意見を述べていますが、肝心のことには触れていません。実は、第8波はこれまでと違って、「変異株のスープ」という特徴があるのです。スープの「具」は変異株です。それには、二つの意味があります。
① これまで波は、それぞれ、一つの変異株でした。デルタ株(第5波)のあとにオミクロン株(第6波)がきて、その次にオミクロンBA.5(第7波)がきたのですが、今度は、主としてBA.5由来の亜株群、つまり「具」がいくつも入った「スープ」だというのです。
② 「スープ」には、ミネストローネ、トムヤムクン、クラムチャウダー、味噌汁のように、国によって「具」に特徴があるのですが、「変異株のスープ」にも国によって大きな違いがあります。日本、韓国、シンガポール、アメリカ、イギリスなど、調べた範囲では、それぞれ「具」が違います。共通しているのは、大部分がBA.5系統という点です。
③ 今後も「スープ」のままなのか、波が大きくなるにしたがい、その中の一つに絞られていくかはまだ分かりません。注目すべきはBQ.1 とBQ.1.1です。日本ではごくごく少数派ですが、他の国ではすでに主役クラスになっています。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(43)』

COVID-19 TK-File (43) 第 8 波は来るだろうか 2022 年 9 月 19 日

皆さんの最大の関心事は、第 7 波の BA.5 に続く第 8 波があるかどうかだと思います。イギリス、アメリカ(CDC),Oxford 大などの報告に目を通した限りでは、今のところ有力な後継ウイルスはないようです(ただ日本のゲノム分析データが遅すぎますので、結論はだせませんが)。
オミクロンに的を絞ったワクチンも有効のようですので、ブースターをできるだけ多くの人が打てば、一応収まる可能性があると思います。
心配していたように、全数把握を放棄した自治体の統計は、実効再生産数、年齢別分布などの重要データが出せず、ほとんど役に立たないような情報になっていました。
そのほか、ゲノム解析結果についてまとめました。ブレイン・フォグの経験者についてのレポートもご紹介します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(42)』

COVID-19 TK-File (42) 総数把握は続ける 2022 年 8 月 26 日 

8 月にコンピュータを買い換えたのですが、ソフトの入れ替えなどに手間取り、それにほかの仕事も加わり、COVID TK-File の発行が遅れました。一方、総数把握放棄という乱暴な方針が専門家会議有志から発表され、さらにそれを受け、岸田総理が総数発表は自治体に任せるという、さらに乱暴な方針が示されました。このため、COVID TK-File(42)を急いで発表することにしました。実は、このほかにも、日本人の重症化の要因として、ホストゲノム上の変異が同定されたことを書く予定でしたが、9 月に回します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(41)』

COVID-19 TK-File (41) ⽇本版 CDC と後遺症 2022 年 7 ⽉ 14 ⽇

オミクロン BA.5 が増えだし、第 7 波となったようです。前号で、南アフリカとイギリスのデータを基に、BA5 は⼤きなピークにならないではと思っていたのですが、予想が外れたました。コロナは本当にしぶとい。
今回は、⽇本版 CDC の樹⽴の基礎となった永井良三先⽣の委員会と、後遺症(Long-COVID)を中⼼にまとめました。また、中国と北朝鮮のコロナ事情についてもご紹介します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(40)』

COVID-19 TK-File (40) オミクロン他 2022 年 6 ⽉ 16 ⽇

オミクロン株は BA.1, BA.2 から BA.2.12.1, BA.4, BA.5,と進化し、アメリカ、南アフリカ、ヨーロッパで感染を広げています。4 回⽬のブースター接種も⾏われようとしています。
さらに、いままで聞いたこともなかったような「サル痘」までも出てきました。動物由のウイルス感染症を防ぐにはどうしたらよいか。今回は、これらの問題について、最近のレポートをお届けします。 

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(39)』

COVID-19 TK-File (39) オミクロン 2022 年 5 ⽉ 19 ⽇ 
「コロナウイルス arXiv」から「COVID-19 TK-File」に名称を変更しました。

COVID-19 TK-File のオミクロン特集は、2021 年 12 ⽉から,2022 年 2 ⽉、3 ⽉、4 ⽉そして今回の 5 ⽉と 5 回も続いています。相⼿は、それだけ⼿強く、その上変異を繰り返すので、正体を⾒破るのが⼤変です。今回も、オミクロンの新しい変異株(BA.4, BA.5)など、次のような項⽬について報告します。

A. 第6波のグラフ。メディアのグラフは分かりにくい
B. 新たなオミクロン亜株、BA.4 と BA.5
C. アメリカの 5−11 歳の⼦供の 77%がオミクロンに感染
D.「⾒落とし」と「関連死」を含めると世界の「コロナ死」は 1500 万⼈
E. COVID とこれまでのインフルエンザ流⾏の⽐較
F. マンハッタンで毎⽇出勤するのは 8%のみ
G. 特別寄稿:⽇本でも「COVID しもやけ」が増えている
H. コロナ秀歌、秀句、川柳

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(38)』

COVID-19 TK-File (38) オミクロン 2022 年 4 ⽉ 28 ⽇
前回より、「コロナウイルス arXiv」から「COVID-19 TK-File」に名称を変更しました。

執筆中の中公新書『変異ウイルスとの闘いーコロナ治療薬とワクチン』の再校のため、4 ⽉の発⾏も遅れてしまいました。今回も、オミクロンを中⼼にお知らせします。
特に、重要なのは、BA.2.から派⽣した亜株、BA.2.12.1 が、アメリカ、特に NY で感染を広げているという CDC のデータです。この株はデルタ株の変異である L452Qをもっています。インドの健康ニュースサイトによれば、インド⽣まれのようです。オミクロンの感染⼒+デルタの病原性などということにならないことを祈るのみです。BA.2 に対しては、mRNA ワクチンは感染予防に有効ではないのですが、Eli Lilly の新しいモノクローナル抗体は有効ということです。
その他、CoV-2 感染の⼈体実験の第 1 報、パンデミックと同時に異常に増えてきたが、コロナとの関係は未確認の「しもやけ」、⽇本のコロナ研究の現状、宴会から感染した話しなどをお届けします。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『COVID-19 TK-File(37)』

COVID-19 TK-File (37) オミクロン 2021 年3⽉25⽇
今回より、「コロナウイルス arXiv」から「COVID-19 TK-File」に名称を変更します。

執筆中の中公新書『変異ウイルスとの闘いーコロナ治療薬とワクチン』(タイトルが変わりました)の初校のため、3⽉の発⾏も⼤幅に遅れてしまいました。最初の本もそうでしたが、現在進⾏中の事件を書くのは⼤変です。特にオミクロンのデータをできるだけ集めようと思ったため、締め切りを何回か延ばしてもらいながら、書くことができました。初校と再校の合間に、そのうちのいくつかをご紹介します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(36)』

コロナウイルスarXiv(36) 2022 年2 ⽉10 ⽇

現在執筆中の中公新書『ワクチンと変異ウイルス』(5 ⽉刊予定)の締め切りに追われて、1 ⽉の arXiv はお休みにしました。実は未だ執筆中ですが、⾒通しがついてきたので、arXiv(36)をお届けします。と⾔っても、今度の本の 1 章「医療逼迫はなぜ起こったか」の原稿を使うという⼿抜きです。医療逼迫について、皆さんのご意⾒を伺い、原稿に反映させるという狙いもありますので、コメントをお寄せ下さい

PHP 出版の総合誌「VOICE』に『オミクロンは終わりの始まりか』という論考を書きましたので、PDF をお届けします。この原稿は 1 ⽉ 24 ⽇締め切りでしたので、予想違いもあります。⼀つはオミクロンに修復遺伝⼦ nsp14 の変異が⼊っているので、楽観的な書き⽅をしましたが、最近、国⽴遺伝研の井ノ上逸朗教授と話したところ、この変異は、ゲノム不安定性には関わっていないようだと⾔うことでした。この点を差し引きしてお読み下さい。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(35)』

コロナウイルスarXiv(35) 2021 年12 ⽉25 ⽇

この 1 カ⽉、COVID-19 の話題は、オミクロン⼀⾊になってしまいました。確かに 50 以上の変異が⼊っていて、感染⼒が強いとなれば、誰でも⼼配になります。岸⽥内閣は⽔際作戦を強⼒に進めましたが、12 ⽉ 1 ⽇に検疫で検出されてから、ちょうど 3 週間で、市中感染が出ました。これから 2 ⽉にかけて、オミクロンはどんどん増えることでしょう。

オミクロンのことをいろいろ調べましたが、最初の印象はスパイクに 30 以上の変異が⼊っていてもなお感染することが不思議でした。国⽴遺伝研の井ノ上逸朗教授から nsp14 の修復遺伝⼦にも変異が⼊っていることを知りました(図 9)。それを聞いてから⼤分安⼼し、この株はやがて消えていくのではと思うようになりました。事実、南アフリカ、ノルウェー、デンマークでは、急速にオミクロン感染が減少しています(図 5.6)。

いろいろな可能性を考えた末に、オミクロンは「終わりの始まり」と考えるようになりました。そのように考えるに⾄った経過を以下に報告します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(34)』

コロナウイルスarXiv(34) 2021 年11 ⽉25 ⽇

韓国でも、ドイツでも、COVID-19 は増加しているのに、なぜ、⽇本がここまで減少しているのでしょうか。感染症の専⾨家は、ワクチンと⼈流減などの効果として解説していますが、とてもそれだけでは説明できません。「合わせ技⼀本」にはならないでしょう。

⽇経新聞のインタビューの中で、私は、ウイルスそのものに変異が起こっているのではないかという話をしました(図1、添付)。⽇経の記事はアメリカの通信社、Feature StoryNews(FSN)の興味を引き、インタビューを受けました。⽇本の状況は世界からも注⽬されています。なぜ減少したかについて、ウイルスと分⼦⽣物学の背景を11 ページにわたり解説します。できるだけ分かりやすく書いたつもりです。

メルクに続いて、ファイザーも飲み薬をだしました。これはまさに、Game changer です。
テキサス州のCOVID-19 を巡る⺠主党vs 共和党について、⽊⼝薫先⽣に報告してもらいました。さらに、COP26 から帰国したばかりの⽇経新聞安藤淳編集委員には、イギリスの状況について写真⼊りで特別寄稿していただきました。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(33)』

コロナウイルス arXiv(33) 2021 年 10 ⽉ 18 ⽇

arXiv(33)では、次の 5 つの話題をご紹介します。
A. 第1波から第5波までを分析しましたが、デルタ株による第5波が急速に下降している理由をいろいろ考えてみました。その上で、⼤胆な収束予測をしました。
B. デルタ株が拡⼤する最中のワクチンの効果について、分かりやすい図が CDC から発表されていますので、ご紹介します。
C. 経⼝薬がついにできました。⼊院を半分に減らし、死亡を抑えるこの薬により、COVID-19 はインフルエンザの治療に⼀歩近づきました。
D. ⽂科省はワクチン接種を学⽣に強制してはいけないという通達を各⼤学に出しました。
予防接種法に基づいて、ワクチン接種の努⼒義務があると学⽣を説得すべきです。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(32)』

コロナウイルスarXiv(32) 2021 年9 ⽉13 ⽇ 

今回も、前報に続いて、ワクチンについて報告します。今回のワクチンの話題は次の4 点です。さらに、コロナに感染すると、たとえ無症状でも、術後30 ⽇以内の術後死が⾼いため、7 週間は待たねばならないという⼤規模国際研究の結果を開催します。

A. ブースター接種の効果
現在のワクチンプロトコルにもう1 回プラスして接種を⾏うとブースター効果が得られます。実際に3 回⽬の接種が、デルタ感染予防の効果のあることが、イスラエルの臨床実験で明らかになりました。現在のブースター接種を巡る議論をまとめました。

B. 夢のワクチン
もし、すべてのコロナウイルスとその変異株に効果があり、20 年以上持続するような「Dream vaccine」ができれば、パンデミックは早く解消するでしょう。そのような夢のワクチン開発の研究が進んでいます。シンガポール国⽴⼤学が発表してSARS ⽣存者の⾎清分析は、夢のワクチンが夢でないことを⽰唆しています。

C. ワクチン接種は努⼒義務
政府は、ワクチンを打ちたくない⼈は打たなくてもよいと繰り返し、注意を呼びかけています。予防接種法の条⽂を調べたところ、ワクチンは「努⼒義務」と書いてありました。努⼒すべき義務なのです。デルタ株が主流となった今、ワクチン接種率を100%近くにする以外に解決法はありません。

D. ファイザーワクチンはどのようにして作られるか
私のように⼤学の研究室で細々と実験をしていた者には、何億⼈分というワクチンを作るなど⾒当もつきません。。NY Times に,製造過程の解説記事が出ていましたので、今度の中公新書の原稿をお届けします。

E. COVID-19 感染者の⼿術は直ぐにはできない。感染後7 週間待つ。
あまり知られていませんが、COVID-19 感染者は術後30 ⽇以内の術後死亡が⾮常に⾼いという事実があります。術後死を防ぐためには、感染後7 週間待たなければならないことが,⼤規模は国際共同研究から明らかになりました。弘前⼤学医学部⿇酔科の廣⽥和美教授に原稿をお願いしました。

昭和29年卒 黒木登志夫

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岩波新書 『知的文章術入門』

岩波新書から『知的文章術入門』という本を出しました(9月17日発売)。
これまで文章を書き続けた来た経験の集大成です。
特に学生の方にご推薦頂ければ幸いです。
立ち読み版ダウンロードはこちら

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(31)』

コロナウイルスarXiv(31) 2021 年8 ⽉26 ⽇ 

昨年12 ⽉に出版した中公新書『新型コロナの科学-パンデミック、そして共⽣の未来へ』の続編(来年4 ⽉出版予定)を書くことになりました。今度の本は『ワクチンと変異ウイルス―新型コロナの科学2021』となる予定です。20 ⽇前から書きはじめた『ワクチン開発物語』草稿の⼀部を、arXiv(31)としてお届けします。以下に紹介する⼈のうち、少なくとも、カリコー、ワイスマンの⼆⼈は、ノーベル医学賞か化学賞を取るでしょう。10 ⽉の発表を⾒て、原稿は書き直す予定です。

わずか10 カ⽉で90%以上有効というワクチンを完成させました背景には、移⺠の研究者たちの挑戦、ベンチャー企業の素早い判断と実⾏⼒がありました。⽇本でなぜワクチンができないのかという議論がありますが、われわれにはこのいずれもないことに気がつきます。
最後に、多くの皆さんが接種したビオンテックーファイザーワクチンの全配列を載せました。ざっと眺めて、このような配列のmRNA を注射したのだと知ってください。同時にサイエンスの重要性を分かっていただければと思います。

第5 波がものすごい勢いで増えるなか、無謀にもパラリンピックが開かれました(オリンピックは開いても、パラはやめると思っていたのですが)。学振の同僚、宇川彰先⽣(素粒⼦物理学、計算科学)に、第3波以降の増加スピードとその加速度の計算を寄稿していただきました。第3 波、第4 波までは、緊急事態宣⾔により加速度が鈍化(マイナス)したのですが、第5 波では、緊急事態宣⾔にもかかわらず、加速度は増し続け、いまだにマイナスになっていません。加速度は⼈流とパラレルのことも分かりました。第5 波を収めるには⼈流を減らすほかありません。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(30)』

コロナウイルスarXiv(30) 2021 年8 ⽉6 ⽇

今回はデルタ型の実態とワクチンの有効性に関するCDCの内部資料(パワーポイント)を見つけましたので、それに絞ってご紹介します。一言で言うと,デルタ型はこれまでのCoV-2から派生した新しいウイルスと思った方がよいくらい、感染性が強くなっています。何しろ,天然痘よりも強く水ぼうそう並みの感染力です。そのようなウイルスのパンデミックの中で,われわれは生きているのです。CDCパワーポイントのPDFも添付します。幸い、ワクチンは,入院と死亡に対しては非常に効果があるようです。しかし、感染については予防効果が70%程度まで落ちるようですので、感染予防にはマスクが欠かせないとCDCが忠告しています。

熱中症かコロナ感染かの二者択一の毎日です。暑中見舞いに氷河トレッキングの写真(氷河の氷のオンザロック付き)を掲載しました。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(29)』

コロナウイルスarXiv(29) 2021 年7 ⽉14 ⽇

5⽉、6⽉に続いて、Delta 型(B.1.617.2,インド型)変異株について報告します。デルタ型が、世界で増えている現状を、定量的にグラフで⽰しました。⼀番データが整っているのは、イギリス。アメリカも、CDC から発表されています。しかし、⽇本は、「デルタが増えている」といった程度の定性的な表現ばかりでしたが、東京都が経時的、定量的に発表しているのを⾒つけました。
6 ⽉下旬現在、イギリスは100%がデルタ型になりましたが、アメリカは30%、東京は20%です。デルタ型の倍加時間をイギリスのデータを基に計算したところ、1 週間でした。⽇本は、オリンピックにあわせたかのように、8 ⽉になると⼤部分の感染がデルタ型になるでしょう。

幸いなことに、デルタ型には、mRNA ワクチン、AstraZeneca のワクチンが90%ほど効くことが、イギリスの経験から分かってきました。より完全な予防を期して、イギリスでは、2 回⽬のワクチン接種のあとに、3 回⽬のブースター接種を薦めています。
COVID-19 を制御するのにはワクチンしかないのに、政府や有識者が「ワクチンを接種するのは個⼈の⾃由」を必要以上に強調し、メディアもワクチンの副反応を⼤げさに取り上げすぎます。「個⼈の⾃由」、「副反応」と⾔った「よい⼦ぶった」主張は、ワクチンに対するネガティブキャンペーンとしか思えません。デルタ型変異ウイルスという差し迫った危機のいま、ワクチンの有効性をしっかりと伝えることの⽅が⼤事です。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(28)』

コロナウイルスarXiv(28) 2021 年6 ⽉15 ⽇ 

私は、5 ⽉12 ⽇に⼀回⽬、6 ⽉2 ⽇に2 回⽬のワクチン接種を受けました。まだ、2 回接種者が1%程度の時に打ち終わったので、かなり早い⽅でした。予約を取るのに、5 時間頑張った甲斐がありました。⾃衛隊による集団接種、職場、⼤学の接種によりこれから予想以上に進むこととは思います。しかし、今回のワクチン予約の⽅法は、⼤混乱でした。これに振り回された国⺠からの厳しい声が出て当然だと思います。相⾺市のようなbest practice,横浜市のworst practice など全国に⾃治体の⽅法を総点検し、次に備えるべきです。
ワクチン接種に遅れたのは、昨年秋、政府が⽬先のGO TO キャンペーンを最優先し、ワクチンが経済回復の決め⼿であることに気がつかなかったためです。専⾨家も、ワクチンを急ぐべきという勧告を政府に出すわけでもなく、
GOTO にお墨付けを与えるような役割に⽢んじてしまったことがあります。やっと最近になって政府はワクチンを重要と考えるようになったのですが、すでに1周遅れの状態でした。去年の11 ⽉の段階で、GO TO キャンペーンをやめて、その予算をワクチンに使うようにしていれば、現在の⼤流⾏は抑えられたはずです。
今回もインド変異株(δ株、B1.617.2 株)の動きに注⽬しました。⽇本でも確かに増えているようですが、散発的な検査ですので、全体像が分析できません。そのため、イギリスのSanger研究所のデータを紹介します。4 ⽉初めから6 ⽉初めまでの2 カ⽉で88%がインド株に置き換わってしまいました。今回、G7 サミットのおこなわれたCornwall は、すでに100%がインド株です。参加者が感染しなかったことを祈るのみです。
CoV-2 の起源について、WHO/China の調査団報告はあまりにもお粗末です。そのなか、Wall Street Journal が、2019 年11 ⽉に武漢ウイルス研究所で3 ⼈が感染したというニュースを報道しました。Biden ⼤統領が調査を命ずるなど、急速に動き始めた感はありますが実のところ、確定的な証拠はまだ何もありません。
困ったことに、COVID-19 は、多くの⼈に後遺症が残ります。後遺症の⼤規模調査が相次いで発表されましたので、報告します。
ワクチンの合併症として若い男性の⼼筋炎がIsrael から報告されました。幸い軽症ですが、発⽣頻度は、接種者3000 ⼈から6000 ⼈に⼀⼈です千葉⼤学が、ワクチンを受けた1800 名弱の医療従事者の抗体価を調査しました。素晴らし
いことに1 名を除き全員に⼗分な抗体価が確認できました。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(27)』

コロナウイルスarXiv(27) 2021 年5 ⽉20 ⽇ 

武漢型から、ヨーロッパ型、イギリス型を経て、今度はインド型が,感染の主流になりそうです。イギリスでは、イギリス型からインド型へ急速に変わりつつあります。すでに⽇本で市中感染が起こっているので、⽇本でも間もなく主流派になるでしょう。そうなったら、オリンピックどころの話しではなくなります。幸いなことに、mRNA ワクチンはインド型にも効くようです。
3 番⽬の治療薬として、リウマチの薬,baricitinib がFDA によって緊急⽤として承認されました。臨床データを⾒る限り、⾮機械的酸素補給者に対して、remdecivir と併⽤すると効果があるようです。
⾼齢者のワクチン接種が始まりました。私(川崎市)の場合、5 時間かかってやっと予約が取れました。5 ⽉12 ⽇に第1 回接種を済ませました。横浜市の混乱はひどいものです。⽇本は、接種開始が他の国より、2 カ⽉おそく、その上、普及の速度も遅いのです。
テキサス在住の⽊⼝薫先⽣にアメリカ便りをお願いしました。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(27)はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(26)』

コロナウイルスarXiv(26) 2021 年4 ⽉13 ⽇ 

管⾸相は,第四波に⼊った状態とは⾔えないと⾔っていますが、データは確実に第四波が始まっていることを⽰しています。認識の遅れは,対策の遅れに直結しますので、またしてもすべて後⼿にまわってしまいます。そのほか、AstraZeneca ワクチンの重篤な合併症の意外な病態、WHO のCoV-2*起源調査団報告書の問題点、ハーバード⼤学公衆衛⽣⼤学院留学記をお送りします。

*新型コロナウイルスは、今後、CoV-2 と表記します(正式には、SARS-CoV-2)。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(25)』

コロナウイルス arXiv(25)   2021 年 3 ⽉ 12 ⽇

第 3 波が収まってきたと安⼼してはいられない状況になってきました。変異ウイルスによる第 4 波の⼤波は⾝近に迫ってきています。神⼾の感染者のすでに 40%を占めています。これは、神⼾だけの問題ではなく、全国どこでも、神⼾のようにきちんと調べれば、このくらいになっていると思われます。⾮常に困ったことに、変異ウイルスは感染⼒が⾼いだけでなく、死亡率も上げていることも確かになってきました。第 4 波になると、医療の逼迫状況は、第 3 波どころではなくなるのではと⼼配です。COVID-19 の⼀つの重要な特徴は、無症状者からの感染です。数学的分析により、59%が無症状者からの感染と⾔う結果が報告されました。

⼀⽅よいニュースもあります。イスラエルの Pfizer ワクチン接種者の感染を、接種後 28 ⽇間追跡したところ、期待以上の効果がありました。特に重症化、死亡に対して有効のようです。残念ながら、⽇本では、ワクチンは変異ウイルスの後を追うことになります。少なくとも今年いっぱいは、我慢の⽣活になりそうです。

われわれの 12 番染⾊体上のネアンデルタール⼈由来遺伝⼦が、COVID-19 の軽症化に関わることが分かりました。

コロナ禍で世界の炭酸ガス排出が   6.4%減少したことを報告します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(24)』

コロナウイルスarXiv(24) 2021 年2 ⽉18 ⽇ 

いよいよ、ワクチン接種が始まりました。最初が医療従事者、次に⾼齢者というのは、(⾼齢者の⼀⼈として)ありがたいと思います。その⼀⽅、イギリス、南アフリカ、ブラジルの変異ウイルスが⽇本に⼊ってきて、市中感染を広げつつあります。変異ウイルスの感染拡⼤速度を考えると、ワクチン接種は変異ウイルス対策には間に合わないでしょう。3 ⽉に変異ウイルスが爆発的に増えて、第四波になるのではと⼼配です。今回は、現在の最⼤の問題であるワクチンと変異ウイルスについて詳しく取り上げます。
明るいニュースは⼤村智先⽣のIvermectin がCOVID の治療だけでなく、予防になるのはというデータです。Ivermectin が、ワクチンのように予防に使えるとなると、地球上COVID 克服に⼤きな貢献をすることになります。今回は、Ivermectin だけではなく、阪グループが開発したTocilizumab, トランプ⼤統領が使⽤した抗体療法など、治療法の進歩についても報告します。
シンガポールは、COVID 対策で効果を上げていますが、その信じられないくらい厳しい対策をシンガポール国⽴⼤の伊藤嘉明先⽣に報告してもらいました。また、弘前⼤学が開発した冬でも室温を落とさない効果的な換気法についても紹介します。
これらの報告で、すでに24 ページにもなりましたので、⽇本の感染動向(Rt 値など)は次回にまとめて報告します。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(23)』

コロナウイルスarXiv(23)2021 年 1 ⽉ 22 ⽇

ついに、日本も危険水域に入ってきました。静岡で発見されたイギリス変異ウイルス(B1.1.7)が広がりだしたら、大変なことになります。今回は、変異ウイルスの解説にかなりの分量をさきました。日本の体制は、本当に大丈夫か気になります。分科会の報告に出ていたパワーポイントを検討したところ、飲食店のクラスターが結果として院内感染という結果を生むことが書いてあり、驚きました。このような認識では院内感染は防げません。明るいニュースはワクチンです。現在可能になった3種のワクチンとも、かなり期待が持てます。イギリスの変異ウイルスにも効果があるという報告も紹介します。アメリカに4年ぶりに帰国した木口薫先生(テキサス大前教授)に、アメリカの様子を報告してもらいました。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(22)』

コロナウイルス arXiv(22) 2020 年 12 ⽉ 27 ⽇ 

イギリスで発⾒された新しい変異ウイルスが、ついに 12 ⽉ 25 ⽇に⽇本に上陸しました。
26 ⽇現在、イギリスから帰国した 8 ⼈の感染者が隔離されていることになります。Johnson
⾸相によるとこのウイルスは 70%感染⼒が⾼く、尾⾝茂分科会会⻑によると有効再⽣産数
(Rt)が 0.4 ⾼いということです。⽇本の第三波にこのウイルスが加わると、第三波+第四
波になり、感染はますます広がるでしょう。コロナ対策にとっては緊急事態ですので、イギ
リスと南アフリカで発⾒された変異ウイルスの特性についてまとめてみました。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(21)』

コロナウイルス arXiv(21) 2020 年 12 ⽉ 18 ⽇

第三波のなかで、医療崩壊が間近に迫っています。旭川の医療状況は本当に深刻です。私は、80 歳でスキーをやめるまで、20 年以上にわたり、毎年 2 ⽉、⼀番寒いときに旭川に⾏っていたので、⼈ごととは思えません。
飲⾷業、観光業が⼤変と⾔われますが、⼀番⼤変なのは、医療の現場です。感染を抑えることが第⼀。感染が少なくなれば、重症者も減り、死亡者も減ることになります。その上で、安⼼して旅⾏に⾏けるようにするのが、順序だと思います。
中公新書『新型コロナの科学-パンデミック、そして共⽣の未来へ』が完成しました。店頭に並ぶのは来週 22 ⽇頃、新聞広告は 25 ⽇の予定です。すでに Amazon で予約を受け付けています。⽴ち読み版(添付)を作りましたので、周囲の⽅に転送していただければ幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

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中公新書『新型コロナの科学-パンデミック、そして共⽣の未来へ』
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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(20)』

コロナウイルス arXiv(20)    2020 年 12 ⽉ 6 ⽇

中公新書『新型コロナの科学-パンデミック、そして共⽣の未来へ』の再校のため、arXiv (19)から 1 ヶ⽉間が空いてしまいました。幸いなことに、10 ⽉下旬の初校の直前に⺠間臨時調査会の報告書を読むことができましたので、政策決定の過程を書き込めました。現在進⾏形のコロナを執筆対象としているので、Added in proof」の数ページを⽤意してもらっていました。このため、再校時(11 ⽉下旬)に 90%以上有効ワクチンを追加し、明るい⾒通しで本を終えることができました。光栄なことに、⼭中伸弥先⽣から推薦の⽂章をいただきました。

ご参考になれば幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

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黒木登志夫先生作 2021 Calendar 世界の山 ダウンロードはこちらから

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(19)』

コロナウイルスarXiv(19) 2020年11月7日をお届けします。

前報から1ヶ月間が空いてしまいました。その分今回は盛りだくさんです。次の10項目をまとめました。このうち、特にウイルスとホストのゲノムに大きな進歩がありました。残念なことに、最初の5つは心配な内容です。

1.11月1日までの感染状況
2.日本は中国を追い越した
3.ヨーロッパの感染爆発
4.スペインからヨーロッパ中に広がった20A.EU1変異ウイルス
5.ミンクのコロナ
6.ネアンデルタール人の逆襲
7.死亡者の少ない国は経済の落ち込みも少ない
8.タイムズ誌の2020年の100人に選ばれて石正麗
9.新型コロナ対応民間臨時調査会調査検証報告書
10.コロナ秀歌、コロナ秀句、コロナ川柳

ご参考になれば幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

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コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(18)』

中公新書『新型コロナウイルスの科学』(仮題)執筆に集中するため、『コロナウイルスarXiv』を休刊していましたが、3 ヶ⽉ぶりに再開します。

今回は、2月末から9月末まで7ヶ月間の感染の状況の分析、タイム誌の影響力あるパイオニア100人に選ばれたミュンヘンのCamilla Rotheの仕事(無症状感染者からの感染)について書きました。

皆様のご参考になれば幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(18)20201003はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(17)』

コロナウイルスarXiv(17)をお届けします。今回は盛りだくさんです。

l 東京都の感染者が増えてきました。前回報告から2週間、6月15日から6月28日までの有効再生産数を計算したところ、R>1が続いていることが分かりました。

l COVID-19はどこの国でも、教育に大きな影響を与えています。東大とHarvard、MGHの対応をまとめました。

l COVID-19の重症化の遺伝子を同定したところ、血液型のA型が重症化のリスクが高いことが分かりました。一番リスクの少ないのはO型だそうです。

l BCG接種とコロナ感染と関係について、昭和大学呼吸器内科の大森亨が分析結果を報告します。やはり関係があるようですが、さらなる研究が必要です。

l コウモリのコロナウイルスを発見したのは、武漢病毒研究所の石正麗です。Bat womanと呼ばれる彼女の調査と(危険な)研究および武漢病毒研究所について紹介します。

l 『WHO、中国と日本のコロナ対応』:ご希望のグループにZoomセミナーをいたします。

l コロナ秀歌・秀句・川柳をお届けします。

コロナウイルスarXivをしばらくお休みします。実は、中公新書から『コロナ感染の科学』(仮題)を出すことになりました。7月末の締め切りに間に合わせるため、7月は中公新書に集中することにします。間に合えば、10月下旬発行の予定です。Bat womanこと石正麗の記事は中公新書の予告編です。乞うご期待。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(17)20200630はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(16)』

コロナウイルスarXiv(16)をお届けします。

l 有効再生産数(R)は、意味するところは分かりやすいのですが、その数学的背景と計算にはなかなかついて行けません。今回、最近、西浦先生が使っている新規感染者数を基に計算する方法で計算しました。この方が理論的にも直感的にもわかりやすく、計算も簡単なことが分かりました。

l Googleの位置情報を使った人の動きのデータが「Our world in data(Oxford)」から発表されました。われわれは,かなり厳格に行動を自粛していたつもりでしたが、世界各国と比べると,2倍から3倍もゆるいことが分かりました。

l arXiv(12,14)で院内感染防止のためには、医療関係者へのPCR検査が必要であると主張しました。この主張が国会審議でとりあげられました。

l コロナ秀歌・秀句・川柳をお届けします。

ご参考になれば幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(16)20200618はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(15)』

コロナウイルスarXiv(15)をお届けします。

COVID-19パンデミックは,2019年12月1日、武漢の感染者一人から始まりました。それから190日の間に, 724万人が感染し、41万人が死亡したのです。現在の世界の感染者と死亡者を宇川彰先生(学振)に分析していただきました。
100年前のスペイン風邪のときの第一波、第二波、第三波についてご紹介します。このときの第二波は,明らかにウイルスゲノムに変異が入ったためと思われます。現在、北九州市、東京で起こっているのは第二波というよりは、生き残っていたウイルスによる感染です。
多くの人が降圧剤としてACHII阻害剤、ARBを服用しています。イタリアの大規模研究により、この二つの降圧剤は,コロナ感染に悪影響のないことが明らかになりました。
Surgisphereといういい加減なデータベースを使っていた研究が、次々に撤回されています。トランプ大統領が服用していたHydroxychloroquine, Ivermectin,ARB,ACEII 阻害剤の研究などです。
大村先生のIvermectinは、死亡者40%減という新しい報告が発表されました。
コロナ秀歌・秀句・川柳をお届けします。

ご参考になれば幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(15)20200611はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(14)』

コロナウイルスarXiv(14)をお届けします。

感染流行の一つの指標として、実行再生産数(R)があります。「一人の感染者が平均して何人に感染させるか」と言う概念です。Rが1以下になると感染は減少に向かうという説明は分かりやすいのですが、その基本となっている数学的な考え方、計算方法は分かりやすいとは言えません。今回、宇川彰先生の教えを受け、自分でも計算してみました。計算するなかで問題点も分かってきました。

超過死亡は、隠れているコロナ死亡を浮かび上がらせる可能性があります。世界各国から報告がまとまってきましたので、NY Timesの記事を紹介します。

無症状転院患者からの院内感染、研修医の集団感染という危機を乗り切り、新たな研究に意欲を見せる慶應大学病院の対応について、北川雄光院長にお聞きしました。

ご参考になれば幸いです。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(14)20200602はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(13)』

コロナウイルスarXiv(13)をお届けします。

5月24日までのコロナ感染を分析しました。感染者倍加日数、新規感染者数、患者数のどの指標をとっても、コロナが収まりつつあるのは間違いありません。海外からみると、罰則も強制も伴わない外出自粛と「Stay home」の要請、極端に少ないPCR検査にもかかわらず、日本がコロナを抑えこんだのは不思議のようです。千葉大学の先進的なコロナ診療体制についてもまとめました。病院が一生懸命努力をしている様子がわかります。しかし、コロナ診療と検査に当たる医療職員のPCR検査は、安全のために必須ですが、病院が自前でまかなわねばなりません。厚労省は、どうしてこの努力が分からないのか。私の考えを「主張」しました。参議院議員、医師、弁護士の三つの顔を持つ古川俊治先生が、医学研究者としての顔でまとめたコロナ医学論文解説もお届けします。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv (13)20200527はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv(12)』

今回は、世界の感染者と死亡者が、階段状に2段階で増加しているデータをお知らせします。中国型コロナからヨーロッパ型に変換したためと思われます。世界から見ると日本の甘い対策で抑え込みに成功したのは不思議のようです。病院はクラスターになる危険性を秘めています。院内感染を封じ込めた済生会和歌山有田病院、岐阜大学附属病院と東京医科歯科大学附属病院の取り組みをご紹介します。国のPCR検査の無策ぶりがここでもうかがえます。細胞内で増えるコロナウイルスの電顕写真をお届けします。見事な写真ですが怖くなります。

昭和29年卒 黒木登志夫

コロナウイルスarXiv(12) 20200521はこちらからダウンロードできます。

コロナに関する情報『コロナウイルスarXiv』を3月末より発信しております。

日本医師会および古川先生のevidence listありがとうございます。非常に役に立つ
情報です。医学開成会がこのような情報交換の場になるのは素晴らしいことです。

実は、私もコロナに関する情報『コロナウイルスarXiv』を3月末より発信しておりま
す。これまでに10報でております。山中伸弥先生のコロナ情報サイト
https://www.covid19-yamanaka.com/index.htmlにも転載されておりますので、ご覧
になった方もおられるかもしれません。

内容は、疫学的分析、ゲノム解析、世界の動向などですが、広い範囲の人に読んでい
ただくため、『コロナ秀歌・秀句』も集めております。転送は自由です。ご参考にな
れば幸いです。
                      昭和29年卒 黒木登志夫 

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*ダウンロードが正しくできなかった場合は、お手数ですが事務局までご連絡ください。

2023年第16回医学開成会総会開催日程が決定いたしました。

第16回医学開成会総会の日程が決定いたしました。 1.開催日時:令和5年11月5日(日)10:30開場、11:00開会 2.会場:学士会館 210号室 東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5936 「 …

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2022年第15回医学開成会総会開催日程が決定いたしました。

第15回医学開成会総会の日程が決定いたしました。昨年同様、新型コロナウイルス感染症対策を万全に講じる予定です。日本年金機構副理事長、元厚生労働事務次官の樽見 英樹さん(S53卒)がご講演くださいます。 開成学園 小縣 方 …

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2021年第14回医学開成会総会開催日程が決定いたしました。

第14回医学開成会総会の日程が決定いたしました。スクール形式、立食スタイルを中止するなど、感染防御対策をしっかり行い開催することといたしました。*詳細は総会案内よりご確認ください。(第14回医学開成会総会案内はこちら) …

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